こんにちは、エフリパです!
私の妻は切迫早産での入院から早産児を出産、赤ちゃんはそのままNICUに1カ月間入院しました。突然のことなので、入院費用の準備などもちろんしていませんでした。
この記事では、実際に切迫早産での入院にかかった金額を紹介します。FP目線で、適用できる医療制度についても紹介します。
子どもを授かったママパパには知っておいてほしい、お金の話です。
切迫早産から出産までのレポートは、こちらからどうぞ。
入院費用は4日間で61,000円
私の妻は、出産予定日より1カ月以上前に切迫早産で入院しました。最初に電話で聞いたときは心配でしたが、「入院できてよかった」と一安心しました。“入院”なのでお金がかかるのは当たり前なのに、入院費のことは全然頭にありませんでした…
妻は入院4日目で総合病院に転院し、その日のうちに出産しました。ということで切迫早産での入院日数は4日間でした。突然の転院だったため、支払いは後日となりました。4日間の入院費用がどれくらいか想像できますか?私は家族が入院するのが初めての経験で、全く想像もつきませんでした。
実際の領収書がこちらです。
「61,000円…普通にけっこう高い…」
27歳共働きの我が家にとってこの金額は、「払えるけど痛い」出費でした。また、突然の数万円の出費を経験したことがなかったので、貯金の大切さを痛感しました。
同じ切迫早産でも、妊娠週数や症状の程度によっては、長期間入院する可能性だってあります。複数回入院するかもしれません。妊娠が分かったら、貯金を増やしておくことをオススメします。
出産後、我が家のベビが1カ月間NICU入院でかかった費用については、こちらの記事で紹介しています。
切迫早産の入院費用に使える医療制度
切迫早産は出産とは違い、専用の一時金が給付されるわけではありません。ケガや病気での通院・入院と同じような扱いになるので、用意されている制度を知っているといざという時慌てずにすみます。
主に使えるのはこの4つです。
・公的医療保険
・高額療養費制度
・医療保険
・医療費控除
まず領収書の61,000円は、公的医療保険適用後の金額です。「保険証を出すと3割負担」が適用された後の金額ということです。保険適用外の出産とは違い、切迫早産は保険適用なのでこれは安心ポイントです。
「高額療養費制度」 自己負担には限度額がある
高額療養費制度は、1カ月の医療費が高額になる場合に「自己負担限度額」を超えた金額が戻ってくる制度です。自己負担限度額は所得によって異なりますが、例えば70歳未満で年収370万円までなら57,600円です。
後から戻ってくる金額を差し引けば、1カ月の自己負担が57,600円を超えることはない、ということです。申請方法や、所得ごとの限度額は厚生労働省のページを確認してください。
「医療保険」 民間保険も対象になる場合がある
次に医療保険。民間の医療保険や医療共済に加入している方が対象です。保険会社に、切迫早産が保険金給付の対象かを確認した上で手続きをします。
給付金申請に必要なので、領収書や明細書は必ずとっておいてください!生命保険に加入している場合も、特約などで入院給付金がもらえる場合があるので要チェックです。
我が家は妻が医療保険に加入していたので、支払金額より多く給付金がもらえました。助かった…
「医療費控除」 年間の医療費が10万円を超える場合が対象
医療費控除は、ざっくり説明すると支払った医療費から一部が返金される制度です。年間の医療費が10万円を超える場合は対象になると思ってよいです。制度の詳細は国税庁のページを確認してください。
この医療費控除には注意点が2つあります。
1つは、確定申告が必要なこと。面倒かもしれませんが必須です。かかった費用が大きいほど戻ってくるお金も大きいです!
2つ目は、かかった費用のうち、控除対象外の項目があることです。具体的には差額ベッド代など、治療に直接かかわらないものがあげられます。
我が家の切迫早産を例にすると、一番下の行「分娩セット」は切迫早産の治療にかかわらないので医療費控除の対象にすることはできません。
また医療保険の給付金がある場合は、支払った金額から給付金を差し引いた額が、控除の対象金額になります。例えばこんな感じです。
・入院費50万円、医療保険の給付金10万円の場合
・医療費控除の対象金額 50-10=40万円
こちらで紹介した領収書に”医療費控除対象” とメモしてありますが、我が家の場合は医療保険で支払額以上に給付金をもらったので医療費控除には使えません。
まとめ:切迫早産には通常の入院と同じ医療制度が使える
この記事では、我が家での切迫早産にかかった費用と、切迫早産の時に使える医療制度を紹介してきました。
・切迫早産は出産とは違い、通常の入院などと同じ扱い
・切迫早産で請求される金額は公的医療保険適用後の金額
・切迫早産では、高額療養費制度、医療保険、医療費控除が使える場合がある
切迫早産はどの妊婦さんにも起こりえることなので、いざという時のために知識を蓄えておきましょう。この記事が少しでもお役に立てばうれしいです。
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