こんにちは、エフリパです！
1カ月以上早く生まれた私たちの子どもは、生まれてすぐNICU(新生児集中治療室)に入院しました。入院できたのは安心ですが、費用については想像もできず不安でした。
この記事では1カ月間のNICU入院で実際にかかった金額を紹介します。補助金などの制度についてもFP目線で解説しているので参考にしてください。
子どもを授かったママパパには知っておいてほしい、お金の話です。
切迫早産での入院費用についてはこちらの投稿をご覧ください。
NICUの入院費は意外と安い
我が家のベビは、予定日より1カ月以上早く生まれた「早産児」で、「低出生体重児」でもあります。
ベビのNICU入院期間は2/24~3/25の1カ月間でした。領収書は月ごとに分かれています。
結果、1カ月の入院でかかった合計費用は44,346円でした。当初は、何週間も入院したら数十万とか請求されるんじゃ？とびびっていたので本当によかったです。
もちろん最初からこんなに安いわけではなく、ベビの場合は「未熟児養育医療制度」を使用しています。の制度についてはこちらで説明します。
NICU入院費用に使える医療制度
早産などでNICUに入院した場合、主にこれらの制度が使えます。
・未熟児養育医療制度
・乳幼児(子ども)医療制度
・小児慢性特定疾病医療費助成制度
・高額療養費制度
・医療保険
・医療費控除
制度が使えるか、上から順に確認するのがオススメです。
「未熟児養育医療制度」 NICUの保険適用項目の負担が補助される
まず、未熟児養育医療制度。もっとも分かりやすい該当条件は「出生体重2,000g以下」であることです。我が家のベビは出生体重が1,934gで、主治医の先生からこの制度に該当することを教えてもらいました。
体重以外にも対象となる条件があるので、詳細はSmallBabyのページを確認するとよいです。
自治体や所得によって自己負担が発生する場合もありますが、条件を満たせば全額補助となります。我が家の場合は全額補助となりました。
あくまで、「NICUに入院したことによる治療」が対象なので、保険適用外の項目については支払いの必要があります。上で紹介した領収書で「保険給付」項目は0円、「保険給付適用外」の項目が支払い金額になっているのが分かります。
では、「保険適用外」ってどんなものがあるんでしょうか。ベビの3月分の明細書で例を見てみます。
黄色で囲った部分が保険適用外の項目です。例えば、おむつ代はNICUに入院しなくても、保険適用外でかかる費用です。
「付き添い者食事代」や「室料差額」は、家族同室をした時の金額なのでNICU入院費用ではありません。「新生児聴覚ABR検査」もNICU入院に関係なく行うものです。
結局のところ、かかった費用はNICUとは関係のないものがほとんどです。このように、未熟児養育医療制度が適用できる場合『NICUに入院したためにかかる費用』」というのはほとんどないんです。
手続きが完了していれば、退院時に養育医療証を窓口に出すことによって支払いが発生しません。
未熟児養育医療について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
「乳幼児医療制度」 早産と関係なく子どもの入院費を抑えられる
次に乳幼児(子ども)医療制度。これは、体重などによらず、どの自治体でも実施しているはずです。少なくとも未就学児が対象で、通院・入院時の医療費に使えます。
入院の場合でも全額補助になったり、上限500円だったりするので、NICU入院となってもこの制度によって負担が抑えられます。
未熟児養育医療や乳幼児(子ども)医療制度は、基本的には支払い時に受給者証が必要です。
小児慢性特定疾病医療費助成制度は、指定難病の場合に使える制度になります。詳細はSmallBabyのページが参考になると思います。
高額療養費制度、医療保険、医療費控除についてはこちらの投稿で説明しています。
まとめ：NICUの入院費用は医療制度で負担を抑えられる
この記事では、NICUに入院した場合の入院費用と、関係する医療制度について紹介してきました。
・未熟児養育医療制度
・乳幼児(子ども)医療制度
・小児慢性特定疾病医療費助成制度
・高額療養費制度
・医療保険
・医療費控除
出生体重が2,000g未満などの条件を満たすと未熟児養育医療の対象となり、NICU入院費用は負担なしとなる場合が多いです。また、未熟児養育医療が使えなくても、乳幼児(子ども)医療制度によって、負担はかなり抑えることができます。
誰しも最初は、自分の子どもがNICUに入院するとは思いません。いざという時のために、この記事が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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